前回の記事では、調停がどのような手続きで行われるか、
また調停が申し立てられたら送られてくる
裁判所からの書類の内容についてお話ししました。
さて裁判所から書類が届いたら、どうすれば良いのでしょうか?
この記事を読み進めていただくと、次のことがわかります。
1、調停とは何か
2、調停が申し立てられたらどうなるか
3、調停への臨み方 ←今回はここ
調停書類が送られてきていても、慌てないで大丈夫!
しっかり準備して行きましょうね!
調停が申したれられたら
前回お話しした通り、調停の期日通知書などと一緒に
申し立てられた側が記入し返送する必要がある書類があります。
書類の返送までに、数週間の猶予がありますが
慌ててすぐに返送する前に、まずは落ち着きましょう。
実際に書き始める前に、答弁書などを事前に送る意味を
考えて行きましょう。
答弁書などを事前に送る意味
まず、なぜ答弁書を事前に送る必要があるのか、ですが
調停期日前に、調停委員が双方の主張を把握するためです。
そして調停委員とはどんな人なのかを知っておきましょう。
裁判所によると、調停委員は以下のような人です。
調停委員は,(…略…)当事者双方の話合いの中で合意をあっせんして紛争の解決に当たっています。調停は,どちらの当事者の言い分が正しいかを決めるものではないので,調停委員は,当事者と一緒に紛争の実状に合った解決策を考えるために,当事者の言い分や気持ちを十分に聴いて調停を進めていきます。
https://www.courts.go.jp/saiban/zinbutu/tyoteiin/index.html
(…略…)
調停委員は,調停に一般市民の良識を反映させるため,社会生活上の豊富な知識経験や専門的な知識を持つ人の中から選ばれます。
調停委員は、調停で意見を聞き、解決策を一緒に考えてくれる人です。
あなたにとってかなり重要な人になります。
調停委員に自分の主張を正しく理解してもらいたいですよね。
では主張を正しく理解してもらうには
何を書けば良いのでしょうか。
答弁書に何を書くのか
A. 答弁書には主に次の2つの記入欄があります。
1.請求(及び申立て)の趣旨に対する答弁
2.請求の原因等に対する答弁
請求(及び申立て)の趣旨に対する答弁
この欄には、送付されてきた書類に同封されている
相手方の調停申し立ての写しに記載されている内容に対して、
自分の意思を記載します。
請求の原因等に対する答弁
この欄には、相手方の調停申し立ての写しに記載されている内容に対して、
自分の認識から違いがあるか、あるならどのように違うのかを記載します。
また自分の主張の自由記入欄(「私の言い分」)もあります。
裁判所が答弁書のサンプルを出しています。
「私の言い分」を書く難しさ
私の言い分を書くのは非常に難しいと思います。
パートナーに離婚を申し立てられるという非常事態に
調停委員に正しく主張を理解してもらうには
何をどのように書けば良いのか。
専門的な支援はぜひ弁護士さんにご相談ください。
ここではあくまで、離婚調停を申し立てられた私の経験から
どのように書くと良いのかという
個人的な考えをお話しさせていただきます。
答弁書に書くべきは、主張(自分の考え)、根拠(客観的事実)です。
(調停に進むと、ここに姿勢や展望を添えます。)
答弁書は文量が限られています。
調停委員は数多くの調停をこなしているはずです。
できるだけクリアな主張と、
客観的に納得のいく根拠を添えて、書いてください。
ここに書く内容を軸に、調停での会話が展開していきます。
これまで苦しめられてきた気持ち、
調停申し立てに納得いかない気持ち、
どんなに理不尽なのかをわかってもらいたい気持ち、
たくさんたくさん溢れてくると思います。
何を書けばいいのか、筆が進まないかもしれません。
それに答弁書に記入できる文字数は限られていて
言いたいことを全て書くことなんて、到底できませんよね。
それに、離婚は絶対したくない!と思っていたのに
調停の準備をしていると主張がブレることもあります。
(ブレることが悪いことではないですよ!
でもブレずに行く方がいいケースもあります。)
言葉にすることが難しいあなたの気持ちを抱えるのは
苦しいことだと思います。
でも言葉にすることで、あなたの心が癒されたり
整理できることもあります。
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これから夫婦としてどうしたらいいのかを一緒に考えてほしい
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